金融庁というとまだ馴染みの少ない人もいるかも知れません。
以前は金融関係は全て大蔵省でした。
行政改革により大蔵省は分割されました。
金融庁は2000年に金融監督庁と大蔵省金融企画局が統合されて発足したのですが、今では大蔵省の機能は金融庁と財務省に分離されています。
金融庁の主な役割は銀行業界、証券業界、金融市場などの監督監視です。
金融庁は銀行などへ業務改善、業務停止命令、免許取消、合併認可などを行う権限があります。
金融庁は一般の消費者に向けてもパンフレットやホームページで金融関係の政策情報や注意事項などを知らせています。
例えば最近は偽造キャッシュカード等による被害が増えていますが、金融庁はその現況を調査し公表し、注意を促しています。
現在金融庁の政策方針としては、経済再生と活性化のために不良債権問題の解決と、強固な金融システムの構築があります。
市場規律と自己責任の原則を基軸としつつ、透明で公正な行政を基本として金融制度の企画立案を行っています。
また証券市場の構造改革の推進により「貯蓄から投資へ」の流れを加速していきたいという方針のようです。
そのために金融庁は、国民が安心して投資を行い、円滑な経済活動が行えるよう、国の権限を借りて金融業界に目を光らせていると言えるでしょう。
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